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宮城県貞山運河【御舟入堀】利活用に向けた取り組み

2018年6月2日小舟で運河を視察するイベントを開催しました。

明治150年記念として宮城県運河サミットが開催されることを機会に復興工事が進む貞山運河「御舟入堀」を小舟で巡り復興状況を視察し今後の利活用のあり方を考えようという趣旨で運河に関わる方々をお招きし開催しました。

多賀城市は記念事業の一つとして、8月お盆に合わせて運河沿いの壁画をライトアップしました。

(私とマリーナスタッフは壁画前の雑草をトン袋4つ程度刈り取りライトアップのお手伝いをしました。)

陶器の壁画は、塩竈市浦戸寒風沢島から仙台城下へ米を運ぶ舟運の様子が描かれています。

弊社のHP、寒風沢湊緑地整備事業にアップされている船着き場からの舟運の様子です。

貞山運河「御舟入堀」のロゴバナーもデザイン制作、

「小舟で巡る運河遊覧会」として「未来に残そう郷土の史跡」というスローガンを掲げました。

御舟入堀に関わる国、県、多賀城市長・塩竈市長・七ヶ浜町長と各担当者や観光振興関係団体や商工会議所・商工会等の皆さんに参加していただきました。

出発前、挨拶中は当時の佐藤昭市長です。

パネル展示は、御舟入堀の震災前などです。放置艇や放置構築物が各域にあふれていました。決して自慢できる状況ではありませんでした。

放置艇問題を除くと景観としての価値を感じるところも展示しました。

 

大震災の前年2010年春の多賀城市中峯橋の下の放置艇です。

2010年多賀城市大代橋下の放置艇です。右側は伊達藩時代からの自主管理船溜まりは合法ですが左側は全て放置艇です。

七ヶ浜町遠山地区の放置艇です。昭和40年代初めまで発電所跡地がありました。

多賀城市、御舟入堀から続く砂押川の放置艇です。

震災前まで多くの放置艇問題がありました。震災で全て流されました。しかし、震災から7年経過の2018年、再び放置艇が増え始めました。

このイベントの後、宮城県では復興工事も見えてきたこともあり、本格的に放置艇ゼロを目指し対策と管理の徹底に取り組み始め2023年春には結果が明確に表れています。

2018年6月2日、カヌーカヤックも参加し御舟入堀を巡りました。

行政の皆さん、各団体の皆さん、マスコミ関係者の方々は小型動力船で出発です。

塩竈市の舟入です。たぶん「御舟入堀」名の起源と思いますが、堀ができる前まではこのエリアが舟運拠点だったと思われます。

戦後昭和の最盛期、大学や高校7校ほどの艇庫、ボート部の拠点がありました。画像左、土手の上はバス道で産業用の主道、砂利道でした。

「御舟入堀」には多くの生態系があります。弊社本社前の堀では、大きなおいしいアサリがたくさん採れました。

このイベントのランチに提供し大好評でした。このタツノオトシゴは、本社前捕獲です松島湾も含めていたるところに昔からずっと生息しています。

このような景観は小舟ならではと思います。サンセットクルーズの一コマになりえます。

「御舟入堀」くろしお本社前、震災後少しづつ増やし継続している冬季限定イルミネーションです。

運河巡りイベント報告のPDFです。ご参照ください。

2018年貞山運河視察会6月2日

2023年4月4日の御舟入堀、放置艇はありません1隻も、整然ときれいです。秩序ありです。

貞山公園前は震災後植えられた桜が成長、この先の御舟入堀と砂押川域にも放置艇はゼロです。

塩釜港域、放置艇問題は残りわずかです。

くろしお本社前の防潮堤工事はもうじき完工かもです。アサリ採りはもう無理のようです。

震災後植えた桜は大きくなりました。ちょっとリッパです。運河沿い桜植樹運動があったようですが、実践しました。

「御舟入堀」利活用は、土木遺産・舟運・パドルスポーツ・観光・生態系と郷土史の学びなど多岐にわたると思います。

規律と景観を守り又は新たに創り、可能性と価値観を見出し利活用し次世代へ残せたらと思います。

くろしお代表鈴木雅博

2018年の御舟入堀と千賀の浦に関わる活動履歴を以下ご紹介します。

貞山運河千賀の浦関連2018年活動画像資料

東北運輸局会議での活動報告資料H31年3月